ボトム攻略の切り札と噂の65mm17gの「ナレージ65」
「バイブレーションにしては飛距離がイマイチ」という評判は本当なのでしょうか?
この記事では「ナレージ65」の良かった・悪かったインプレを徹底解説します。
「ナレージ65」を購入しようか迷っている人の参考になれば幸いです。
ナレージ 65とは?基本スペック
ナレージ 65は、従来のバイブレーションとは一線を画すコンセプトで開発されたルアーです。
まずは基本的なスペックを確認しましょう。
| 商品名 | Narage 65(ナレージ 65) |
| メーカー | BlueBlue(ブルーブルー) |
| 全長 | 65mm |
| 重さ | 17g |
| フック | #8 × 2個 |
| リング | #2 |
| 価格 | 1,480円(税込 1,628円) |
飛んで沈んで、だけどスローに引ける!水平スイムアクションが断然喰う!!
ナレージは、バイブレーションの新たな可能性を切り開くために生まれました。
最大の特徴は、「しっかり飛び、素早く沈むのに、ゆっくり引ける」という点です。
主な特徴は以下の通りです。
- しっかりとした引き心地
- スパイラルフォールでバイト誘発
- 偏平ボディ独特のフラッシング効果
- ボトムのデッドスローリトリーブがやりやすい
重さ・重量は17g
ナレージ 65の重量は17gです。
65mmというコンパクトなサイズ感に対して、十分なウェイトがあります。
この絶妙な重さにより、風がある日でもキャストしやすく、水深のあるエリアでもボトムを取りやすくなっています。
M(ミディアム)クラスやML(ミディアムライト)クラスのシーバスロッドで扱いやすい設定です。
フックサイズは#8が2本
搭載されているフックは#8サイズが2本です。
このサイズのルアーとしては標準的な大きさですが、ランカークラスのシーバスがかかっても十分に対応できる強度があります。
根掛かりが多い場所を攻める場合は、ダブルフックに交換するチューニングも有効です。
状況に合わせてフックセッティングを変えるのも楽しみの一つです。
ナレージ 65のカラーラインナップ
ナレージ 65はカラーバリエーションが非常に豊富です。
水の色や時間帯に合わせて選べるよう、多彩なカラーが用意されています。
- #01 ブルーブルー
- #02 房総サンセット
- #03 グリーンゴールド
- #04 レッドタイガー
- #05 ピンクバックキャンディ
- #06 チャートバックデカレンズホロ
- #07 フラッシュレッド
- #08 甲殻スモークタイガー
- #09 ピンク/チャートクリア
- #10 ラフブルー
- #11 シルクイワシ
- #12 レッドシーガ
- #13 スパークシルバー
- #14 ブラック・オレンジ
- #16 マットチャート
- #19 ピンクジョーカー
- #20 ランガンバレット
- #21 アカキンタイガー
- #22 ベイビーベイト
- #23 房州アジ
WEB限定カラー
通常ラインナップに加えて、BlueBlueの公式オンラインショップなどでしか手に入らない限定カラーも存在します。
- フルクリア
- ミラージュピンク
- ハイブリッジ
特にクリア系カラーは、澄んだ水質やハイプレッシャーな状況で強い武器になります。
ナレージ 65のインプレ:良かった点
ここからは、私が実際にナレージ 65を使い込んで感じた「良かった点」を解説します。
結論から言うと、「他のルアーでは攻めきれないボトムを、ゆっくり丁寧に探れる唯一無二のルアー」だと感じています。
| 姿勢 | 水平姿勢で魚に違和感を与えない |
| 回避力 | リップがガードして根掛かりしにくい |
| フォール | キラキラ落ちるスパイラルフォールが効く |
| 感度 | 手元に振動がしっかり伝わる |
圧倒的な「水平姿勢」とスローな誘い
ナレージの最大の武器は、その泳ぎ姿勢です。
一般的なバイブレーションは頭を下げて「尻上がり」の姿勢で泳ぎますが、ナレージは独特のリップ形状により「水平姿勢」をキープします。
この水平姿勢には、以下のメリットがあります。
- 本物の小魚に近いシルエットで魚を警戒させない
- 水の抵抗をうまく受けるため、ゆっくり巻いてもレンジ(深さ)を維持できる
特にシャロー(浅場)やゴロタエリアを、デッドスロー(超ゆっくり)で巻いてこれるのはナレージならではの強みです。
他のバイブレーションなら底を引きずってしまうスピードでも、ナレージなら中層をフワフワと泳がせることができます。
根掛かり回避能力が高い
ボトム攻略で一番の敵は「根掛かり」ですが、ナレージはこの点も優秀です。
突き出したリップがバンパーのような役割を果たしてくれます。
岩や障害物に接触した瞬間、リップが先に当たってボディを跳ね上げてくれるため、フックが障害物に刺さるのを防いでくれるのです。
「ここは根掛かりしそうだな」という牡蠣瀬やテトラ帯でも、他のルアーより強気に攻めることができます。
フォールアクション(スパイラルフォール)
ナレージは「巻いて釣る」だけでなく、「落として釣る」のも得意です。
ラインを張らずに落とすと、ボディをヒラヒラと揺らしながら回転するように落ちていく「スパイラルフォール」を発生させます。
このキラキラとしたフラッシング(明滅効果)が、魚の捕食スイッチを強烈に入れます。
リフト&フォールで誘っていると、フォール中の「ガツン!」というバイトが多発するのはこのためです。
引き抵抗が手元に伝わりやすい
リップが水を噛むため、ブルブルとした明確な振動が手元に伝わってきます。
これは、特に夜釣り(ナイトゲーム)や風が強い日に大きなアドバンテージになります。
「今、ルアーが動いているか?」「ゴミが引っかかっていないか?」がロッドを通してすぐに分かるため、集中力を切らさずに釣りを続けられます。
ナレージ 65のインプレ:悪かった点
どんなに優れたルアーにも弱点はあります。
購入してから後悔しないよう、気になった点もしっかりお伝えします。
| 飛距離 | リップの空気抵抗で伸びにくい |
| 塗装 | 障害物に当てると剥げやすい |
| ライントラブル | エビ(糸絡み)になりやすい |
| 巻き心地 | 早巻きすると重く感じる |
飛距離が出にくい(最大の弱点)
これが一番のネックです。
リップが空気抵抗を受けてしまうため、同じ17gの鉄板バイブやシンキングペンシルに比べると飛距離は落ちます。
特に向かい風や横風が強い時は、キャスト中にルアーが回転してしまい、失速することがあります。
「あと数メートル届かない!」という広大なオープンエリアでの釣りには不向きです。
近〜中距離戦や、橋脚などのストラクチャー撃ちで使うのが正解です。
塗装が弱い
BlueBlue製品全般に言われることですが、塗装(特にホログラム部分)が剥がれやすい傾向があります。
ナレージはボトムや障害物周りを攻めるルアーなので、岩や橋脚にぶつける機会が多く、どうしても傷つきやすくなります。
数回ぶつけただけで塗装が大きく欠けてしまうこともあります。
長く綺麗に使いたい方は、新品のうちにウレタンコーティングで補強することをおすすめします。
「エビる(ライン絡み)」頻度が高い
独特のアクションをする反面、ラインがフックに絡まる「エビ」状態になりやすいです。
特に以下のシーンで多発します。
- キャストして着水する瞬間
- 完全に糸を緩めてフォールさせた時
対策としては、着水直前にサミング(指で糸を抑える)をして姿勢を整えることや、フォール中は少しだけ糸を張る(テンションフォール気味にする)ことが重要です。
少しテクニックがいりますが、慣れればトラブルは減らせます。
巻き抵抗が重い
リップが水を強く噛むメリットの裏返しで、引き抵抗はかなり重めです。
特にハイギアのリールを使って速いスピードで巻こうとすると、手首に負担がかかります。
もともと早巻きするためのルアーではないので、「ゆっくり巻く用」と割り切って使うのがコツです。
早巻きしたい時は鉄板バイブ、ゆっくり見せたい時はナレージ、と使い分けるのが釣果への近道です。
価格が高く、入手難易度が高い
ナレージは非常に人気があるルアーのため、釣具店に行っても欲しいカラーが売り切れていることがよくあります。
また、価格も1,600円台と、安価な鉄板バイブに比べると少し高めの設定です。
根掛かりのリスクがあるボトム攻略で使うルアーなので、ロストした時の精神的ダメージは大きいです。
最初は根掛かりの少ない場所で練習し、ボトムの感覚を掴んでから際どいポイントを攻めるのが良いでしょう。
ナレージ 65の使い方を徹底解説!
「ナレージを買ったけれど、どうやって動かせばいいのか分からない……」
「ただ巻くだけで釣れるの? それとも何か特別な操作が必要?」
そんな疑問を持つ方のために、ナレージ 65のポテンシャルを最大限に引き出す使い方を解説します。
基本の「ただ巻き」から、上級者向けの「サイドターンフォール」まで、状況に合わせた使い分けが釣果への近道です。
基本:ただ巻き(スロー〜ミディアム)
これが最も多用する、基本にして最強の使い方です。
ナレージ 65は、リップが水を噛むおかげで、低速でもしっかりとアクションします。
速度の目安:
「デッドスロー(かなりゆっくり)」から「小走りくらいの速度」がベストです。
普通のメタルバイブだと底を引きずってしまうような遅い速度でも、ナレージは水平姿勢をキープして泳ぎ続けます。
攻略レンジ(深さ):
水深1m〜2m前後のシャロー(浅瀬)を引くのが得意です。
底を切って泳がせることができるため、根掛かりのリスクを減らしつつ、ボトム付近の魚にアピールできます。
操作のコツ:
手元に「ブルブル」という振動が伝わってくる、ギリギリの遅さで巻いてください。
もし障害物に「コツン」と当たったら、巻くのを止めて一瞬ロッドを煽り、ルアーを浮かせます。
その瞬間が食わせの間(ま)になり、バイトが集中します。
リフト&フォール(縦の釣り)
ただ巻きで食わない時や、日中で魚がボトム(底)に張り付いている時に有効なテクニックです。
横の動きに反応しない魚に対して、縦の動きでリアクションバイトを誘います。
基本操作:
竿を立ててルアーを大きく持ち上げ(リフト)、その後竿を下げて沈めます(フォール)。
この動作をリズミカルに繰り返します。
重要ポイント(エビり対策):
ナレージはフォール姿勢が独特なため、糸を完全に緩める「フリーフォール」をすると、高確率でラインがフックに絡みます。
必ず糸を張った状態で沈める「テンションフォール(カーブフォール)」を行ってください。
こうすることで、スパイラルしながら落ちるアクションが生まれ、魚がバイトしやすくなります。
サイドターンフォール
これはナレージ特有の、少しテクニカルな食わせ技です。
リトリーブ(巻き)を急に止めた瞬間に発生する、自発的なアクションを利用します。
動きのイメージ:
巻くのを止めた瞬間、ルアーが慣性で「クルッ」と横を向き(サイドターン)、お腹を横に見せながら円を描くようにスライドして沈んでいきます。
強烈なフラッシング(明滅効果):
泳いでいる時は背中を見せていたのに、一瞬で「ギラッ」と横腹(側面)のホログラムを見せつけます。
この視覚的な変化(明滅)が、追尾してきたシーバスのスイッチを入れ、リアクションバイトを誘発します。
「弱ったベイト」の演出:
小魚がフィッシュイーターに追われて逃げ惑い、力が尽きてバランスを崩し「フラッ」となる瞬間を完璧に模倣しています。
横を向いて水の抵抗を受けるため、ストンと落ちずに「フワッ」とゆっくり沈むのも特徴です。
これにより、魚が食いつくための「間」を長く作ることができます。
ボトムノック(底を叩く)
突き出たリップがバンパーの役割をする特性を活かした、攻撃的な釣り方です。
牡蠣瀬やゴロタ石など、根掛かりしやすいハードボトムエリアで真価を発揮します。
操作方法:
わざとボトムに「コツコツ」と当てながら巻きます。
リップが岩に当たった瞬間にボディがヒラッと跳ね上がり、根掛かりを回避しつつ、岩陰に隠れている魚にアピールします。
このメソッドはシーバスだけでなく、チヌ(クロダイ)や根魚(ロックフィッシュ)にも非常に効果的です。
「根掛かりしそうで怖い」と思う場所こそ、魚のパラダイスであることが多いのです。
ドリフト(流れに乗せる)
河川や潮の流れが速い場所で有効な、ルアーを流れに同調させるテクニックです。
特に、橋脚の明暗部などに魚が溜まっている時に使います。
操作方法:
上流側に投げて、リールを巻かずに(または糸ふけを取るだけで)流れに乗せて流します(U字ドリフトなど)。
特徴:
ナレージはリップが水流をしっかりと受けるため、リールを巻かなくても勝手にブルブルと微振動し、水平姿勢で流れていきます。
瀕死の小魚が流されている様子をリアルに演出できるため、警戒心の高い大型シーバスも思わず口を使います。
ナレージ 65に関するよくある質問
ここでは、ナレージ 65を購入検討中の方や、使い始めたばかりの方が抱きやすい疑問にお答えします。
サーフでの使用感や、フックチューニングについて詳しく見ていきましょう。
サーフでも使える?
結論:使えますが、条件と役割が限定されます。
広大なサーフ(砂浜)でメインルアーとして使うには、飛距離不足が否めません。
しかし、「手前の浅瀬(波打ち際)」を攻略するための秘密兵器として、非常に優秀な働きをします。
得意な状況とそうでない状況を整理しました。
| シチュエーション | 判定 | 理由 |
| 波打ち際狙い | ◎ 得意 | 足元のブレイクに潜むヒラメやシーバスをじっくり攻められる。 |
| 遠浅サーフ | ◯ 良好 | 水深1m未満でも底を擦らずにゆっくり引ける。 |
| 凪(なぎ)の日 | ◯ 良好 | 風がなければ十分な飛距離が出せ、操作感も良い。 |
| 強風・荒天時 | × 苦手 | 風で飛ばず、波に揉まれて操作不能になる。 |
| 沖のブレイク | × 不可 | 飛距離が出ないため、遠くのポイントには届かない。 |
多くのサーフアングラーが遠投して沖を狙いますが、魚は意外と足元のブレイク(波が崩れる場所)に潜んでいます。
ナレージ 65は、そこを「じっくり、ゆっくり」攻めるのに最適です。
フックチューンとは?
ナレージ 65は、ターゲットやフィールドに合わせてフックを交換(チューニング)することで、さらに使いやすくなります。
代表的な3つのチューニング方法をご紹介します。
| チューン名 | 内容 | 目的・メリット |
| 番手アップ | #10 → #8へ変更 | 大型魚対応・バラシ軽減。 ランカーや青物が来ても安心。 |
| ダブルフック | トレブルからダブルへ | 根掛かり回避能力の向上。 針先を上向きにし、ボトムを攻める。 |
| 太軸フック | サイズ維持で太軸へ | アクション維持と強度アップ。 動きを変えずに強度だけ上げたい時。 |
1. 番手アップチューン(#10 → #8)
最もメジャーなチューニングです。
標準の#10フックは、ランカーシーバスや座布団ヒラメ、不意の青物が掛かった時に伸ばされてしまうことがあります。
ワンサイズ大きい「#8」に交換することで強度を上げ、キャッチ率を高めます。
※ただし、大きくしすぎるとフック同士が絡むため、#8が限界サイズです。
2. ダブルフックチューン
根掛かりが多発するエリアでは、ダブルフック(2本針)への交換が有効です。
針先が常に上を向くようにセットすることで、ボトムを攻めても根掛かりしにくくなります。
チヌ(クロダイ)や根魚を狙って、ゴロタ場や牡蠣瀬をガンガン攻める時におすすめです。
3. 太軸フックへの変更(がまかつ RB-MHなど)
サイズは変えず(#10のまま)、軸の太い強いフックに変える方法です。
フックサイズを上げると水の抵抗が増えてアクションが鈍ることがありますが、サイズそのままで強度があるフックを使えば、ナレージ本来のキビキビした動きを維持できます。
ナレージ 65のインプレまとめ
ナレージ 65は、決して「誰が投げても、どこでも釣れる魔法のルアー」ではありません。
飛距離が出にくい、風に弱いといった明確な弱点もあります。
しかし、その弱点を補って余りある「圧倒的な食わせ能力」を持っています。
特に以下の状況では、他のルアーには真似できない独壇場となります。
- 魚がボトムに張り付いて動かない時
- シャローエリアをゆっくり引きたい時
- 鉄板バイブの速い動きに魚がスレている時
「ここで食わせたい!」というピンポイントで、ゆっくりと、そして確実に魚にアピールできるルアーです。
ぜひタックルボックスに一つ忍ばせて、渋い状況を打開する切り札として使ってみてください。
その「ブルブル」とした引き心地の先に、感動のランカーシーバスとの出会いが待っているはずです。


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