マイクロベイトパターンの切り札と噂の90mm11.5gの「エグイド90F」
「飛ばない」という評判は本当なのでしょうか?
この記事では「エグイド90F」の良かった・悪かったインプレを徹底解説します。
「エグイド90F」を購入しようか迷っている人の参考になれば幸いです。
エグイド90Fとは?基本スペック
エグイド90Fは、攻略が極めて難しいとされる「マイクロベイトパターン」に照準を合わせて開発された、リップレスフローティングミノーです。最大の特徴は、水面直下を弱々しい引き波を立てて泳ぐアクションにあります。
遊泳力の低い小魚が出す波動をリアルに再現しており、偏食傾向の強いシーバスに口を使わせる力を持っています。まずは基本的なスペックを確認してみましょう。
| 商品名 | エグイド90F |
| メーカー | BlueBlue (ブルーブルー) |
| 全長 | 90mm |
| 重さ | 11.5g |
| レンジ | 水面~20cm |
| フック | #5 × 2 |
| リング | #3 |
| 定価 | 1,980円 (税込) |
このルアーは、誰でも簡単に水面直下の「デッドスロー域」をトレースできる点が大きな魅力です。ルアーが遠い位置にあるときはロッドを立て、近づくにつれてロッドを下げるだけで、理想的なレンジをキープできます。
また、独特なボディ形状にも秘密があります。テール部分を細く絞り込み、フロントフックが一番下に来るように設計されているのです。これにより、吸い込みの弱いマイクロベイト捕食時のショートバイトでも、高い確率でフッキングに持ち込むことが可能になりました。
エグイド90Fのカラーラインナップ
シーバスの反応はカラーによって大きく変わるため、豊富なラインナップが用意されています。
- #01 ブルーブルー
- #02 レッドヘッドクリア
- #03 チャートバックパールクリア
- #04 マットチャート
- #05 SGO
- #06 オレンジキャンディグロー
- #08 ピンクチャートクリア
- #09 ホワイトクリスマス
- #10 ニッコリー
- #11 ハック
- #15 レッドビアー
- #35 イブランリバース
WEB限定カラー
公式オンラインショップなどでしか手に入らない限定カラーも存在します。
- ケイムラフルクリア
- ミラージュピンク
- ハイブリッジ
エグイド90Fのインプレ:良かった点
ここからは、実際にエグイド90Fを使用して感じた「良かった点」を具体的に紹介します。結論から言うと、このルアーは「特定の状況下で圧倒的な強さを発揮するスペシャリスト」です。
特にスレた魚や、マイクロベイトに執着しているシーバスに対しては、他のルアーでは代用できないほどの威力を持ちます。
| アクション | 超デッドスローでもしっかり動く |
| 操作性 | ドリフト釣法が誰でも簡単にできる |
| 掛かりの良さ | 特殊形状でフッキング率が高い |
| 得意な場所 | 小規模エリアや近距離戦に強い |
超デッドスローリトリーブでもしっかり泳ぐ
最も感動したのは、極めて遅い巻きスピードでもアクションが破綻しないことです。ハンドルを1秒に1回転、あるいはそれ以下のスピードで巻いても、水面直下(0〜20cm)でゆらゆらと魅力的な引き波を立ててくれます。
この「動くか動かないかギリギリの弱さ」こそが、マイクロベイトパターンの肝です。ボイルが起きている表層を、なめるようにゆっくり引くことができるため、魚に違和感を与えずにバイトを誘発させることができます。
ドリフト釣法との相性が抜群
河川の流れに乗せてルアーを流し込む「ドリフト釣法」が、驚くほど簡単にできます。初心者の方にとってドリフトは難易度が高いテクニックですが、エグイド90Fなら難しく考える必要はありません。
アップクロス(上流側)に投げて、糸ふけを取る程度に巻くだけで、ルアーが勝手に流れを受けてバランスを取りながら流れてくれます。「流しているだけで釣れた」という経験をさせてくれる、オートマチックな優秀さを持っています。
フッキング率を高める計算されたボディ設計
マイクロベイトパターンの最大の悩みである「乗らないバイト」を解決してくれます。小さなベイトを食べているシーバスは吸い込む力が弱く、通常のルアーでは弾かれてしまうことが多いのです。
しかし、エグイド90Fはテールが細く、フロントフックが垂れ下がるような姿勢で泳ぐため、下からのついばむようなバイトも絡め取ります。「コツッ」という小さなアタリでもフックに掛かっていることが多く、貴重なチャンスを逃しません。
プレッシャーの高い小規模エリア・近距離戦に強い
飛距離が必要ない小規模河川や運河、港湾部の壁際などで無類の強さを発揮します。水面が穏やかなベタ凪の状況や、都市型河川のスレきったシーバスに対しても有効です。
遠くへ投げるのではなく、足元の明暗部やストラクチャー(障害物)周りを丁寧に探る釣りに適しています。手堅く1匹を拾いたいときに、ボックスに入っていると非常に心強い存在です。
エグイド90Fのインプレ:悪かった点
どんなに優れたルアーにも、弱点や苦手なシチュエーションは必ず存在します。購入してから「思っていたのと違う」と後悔しないために、デメリットについても正直にお伝えします。
これらを理解した上で使い分ければ、より効果的に釣果を伸ばせるはずです。
| 飛距離 | 軽いため飛びにくい・風に弱い |
| 見た目 | マイクロベイト用にしては大きく感じる |
| 苦手な状況 | 波風が強いラフな水面では使いにくい |
自重が軽く、飛距離が出ない
重さが11.5gと軽めであるため、飛距離にはあまり期待できません。特に向かい風や横風が強い状況では、空気抵抗を受けて失速しやすく、狙ったポイントに届かないことがあります。
大河川のオープンエリアで遠くの潮目を狙うような釣りには不向きです。ベイトタックルでのキャストも慣れが必要なので、基本的にはスピニングタックルで、近〜中距離戦専用と割り切って使うのが正解です。
「マイクロベイト用」としてはサイズ感が大きく感じる
全長90mmというサイズは、ハクなどの数センチ程度のベイトに比べると明らかに大きいです。「こんなに大きくて見切られないか?」と不安に感じる方もいるかもしれません。
しかし、このルアーは「サイズ」で食わせるのではなく、「波動と引き波」で食わせるタイプです。実際に使ってみると魚はサイズを気にせずアタックしてきますが、見た目のマッチザベイトを重視する人には違和感があるかもしれません。
波風が強いラフコンディションでは扱いづらい
潜る深さが水面〜20cmと非常に浅いため、水面が荒れている状況は苦手です。波が高いとルアーが水面から飛び出してしまったり、意図しない動きをしてしまったりします。
本来の持ち味である「綺麗な引き波」がかき消されてしまうため、アピール力も半減してしまいます。荒れた日は少しレンジの入る別のルアーを選び、エグイド90Fは水面が穏やかなタイミングで投入することをおすすめします。
エグイド90Fの使い方
エグイド90Fは、ただ投げて巻くだけでも十分に釣れるルアーですが、そのポテンシャルを最大限に引き出すためにはいくつかのコツがあります。
基本的には「弱々しい小魚」を演じることが重要であり、派手なアクションや速い動きは必要ありません。ここでは、エグイド90Fの釣果をさらに伸ばすための具体的な操作方法を3つ紹介します。
| デッドスロー | 基本の「ただ巻き」。水面直下をゆっくり引く |
| 表層ドリフト | 流れに乗せて流すだけ。河川で最強のメソッド |
| ストップ&ゴー | 動きに変化をつけて反射的に食わせる |
デッドスローリトリーブ(超ゆっくり巻き)
最も基本にして最強の使い方が、このデッドスローリトリーブです。リールのハンドルを1秒に1回転、あるいはそれ以下のスピードでゆっくりと巻くことで、水面にV字の引き波を立てながら弱々しく泳ぎます。
この動きは、遊泳力の低いハクなどのマイクロベイトそのものであり、シビアなボイル打ちにおいて絶大な威力を発揮します。操作のキモは、ルアーとアングラーの距離に応じてロッドの角度を調整することです。
- 遠投時:ロッドを立ててラインを水面から切る
- 接近時:ロッドを下げて足元までレンジをキープ
このようにロッドを操作することで、常に水面〜水面直下(0〜20cm)のおいしいレンジをキープし続けることができます。
表層ドリフト(流し釣り)
河川でのナイトゲーム、特に橋脚の明暗部などを攻める際に非常に有効なテクニックです。エグイド90Fは水を掴みすぎない絶妙な設計になっているため、流れに同調させる釣りが得意です。
やり方は簡単で、自分の立ち位置よりも上流側(アップクロス)にキャストし、糸ふけ(ラインスラック)を回収する程度にリールを巻くだけです。ルアーが川の流れを受けて、頭を上流に向けながらフラフラと流れていく様子は、流下する弱ったベイトを演出します。
アングラー側からアクションを加える必要はなく、流れに身を任せて「流し込む」イメージを持つことが大切です。
ストップ&ゴー / 軽めのトゥイッチ
ただ巻きやドリフトで反応がない場合や、シーバスがルアーの後ろについてきている気配がある時に試してほしい技です。デッドスローリトリーブの最中に、一瞬だけリールを巻く手を止める「ストップ」を入れることで、食わせの間を作ります。
また、ロッドの先端をチョンと軽く煽る「トゥイッチ」を入れると、ルアーが小さくダート(横っ飛び)し、逃げ惑う小魚を演出できます。単調な動きに慣れてしまったシーバスに対し、不規則な動きでスイッチを入れ、リアクションバイト(反射食い)を誘発させることが可能です。
エグイド90Fに関するよくある質問
購入を検討している方や、使い始めたばかりの方が抱きやすい疑問についてお答えします。エグイド90Fは特化型のルアーであるため、その特性を正しく理解して使うことが釣果への近道です。
| Q. 飛距離は? | A. 重くないため飛びにくい。近距離戦向き。 |
| Q. 釣れない時は? | A. カラー変更やポイント移動を検討する。 |
飛距離が出ないって本当?
結論から言うと、最近の重心移動システムを搭載した高比重ルアーに比べると、飛距離は出にくいです。重量が11.5gと軽く固定重心であるため、強風時や大場所での使用にはあまり向いていません。
しかし、このルアーの主戦場は「近距離のボイル打ち」や「小規模河川」です。飛距離を稼ぐことよりも、近距離の魚を確実に食わせることに特化しているため、割り切った使い方が必要です。
少しでも飛距離を伸ばしたい場合は、PEラインを0.6号〜0.8号程度まで細くし、柔らかめのスピニングロッドを使用することをおすすめします。
釣れない時の対処法は?
ボイルがあるのにエグイド90Fで食わない場合は、以下の点をチェックしてみてください。
- 巻きスピードが速すぎないか
- レンジ(水深)が合っているか
- カラーが見切られていないか
特にマイクロベイトパターンでは、カラーのわずかな違いが反応を分けることがよくあります。クリア系、パール系、ホログラム系など、タイプの異なるカラーをローテーションさせることで、魚の目先を変えてあげましょう。
それでも反応がない場合は、もう少し下のレンジ(水面下30cm〜)を探れる別のルアーに切り替えるのも一つの手です。
エグイド90Fのインプレまとめ
エグイド90Fは、シーバスアングラーを悩ませる「マイクロベイトパターン」を攻略するために生まれた、究極の食わせルアーです。飛距離が出ない、荒れた水面は苦手といった明確な弱点はありますが、ハマった時の爆発力は他のルアーの追随を許しません。
「目の前で魚が狂ったように捕食しているのに、何を投げても無視される」そんな絶望的な状況を打破し、歓喜の1匹をもたらしてくれる可能性を秘めています。
使い方も「ゆっくり巻く」「流す」という基本動作が中心なので、初心者の方でも扱いやすいのが魅力です。春から初夏のハイシーズンに向けて、タックルボックスにお守りとして一つ入れておいてはいかがでしょうか。
エグイド90Fがあれば、難攻不落のボイルが待ち遠しいチャンスタイムに変わるはずです。


コメント