シャロー攻略の最適解と噂の87mm19.3gの「ガルバ87s」
「引き抵抗が少なくて何をしているか分からない」という評判は本当なのでしょうか?
この記事では「ガルバ87s」の良かった・悪かったインプレを徹底解説します。
「ガルバ87s」を購入しようか迷っている人の参考になれば幸いです。
ガルバ87Sとは?基本スペック

まずは、ガルバ87Sの基本スペックを確認しましょう。
なぜこのルアーが「湾奥のプリンス」と呼ばれる大野ゆうき氏によって生み出されたのか、その設計思想に迫ります。
| アイテム名 | モアザン ガルバ87S |
| サイズ | 87mm |
| 標準自重 | 19.3g |
| 有効レンジ | 水面~20cm |
| タイプ | シンキング |
| アクション | ワイドスイングアクション |
| フック仕様 | #3トレブル |
| メーカー価格 | 2,000円(税別) |
「もっと遠くへ、もっと楽しく、もっと釣るために」
このコンセプトのもと、morethanブランドから生まれたガルバ87Sは、ベイエリアや河川攻略に特化したスローピッチコンパクトシンキングペンシルです。
特に水面直下から水面下約20cmという、シーバスが最もベイトを追い詰めやすいレンジを誰でも簡単にトレースできるように設計されています。
シンペンらしからぬファットなボディ
一般的なシンキングペンシルは細身のシルエットが多いですが、ガルバ87Sはずんぐりとしたファットなボディが特徴です。
細身のルアーは水を受ける面積が少ないため、ゆっくり巻くと沈んでしまいます。しかし、ガルバはボディを太くすることで「揚力」を確保しました。
この浮き上がろうとする力のおかげで、19.3gという重めのウエイトを搭載しても沈みすぎず、水面直下をスローに引くことができるのです。もちろん、ウエイトがある分、飛距離も抜群です。
リップ付きシンペン
ガルバの最大の特徴とも言えるのが、顎の下に付いた小さな「ショートリップ」です。
通常、シンキングペンシルは横風を受けると滑ってしまい、狙ったコースを引くのが難しいルアーです。また、浮き上がりが遅く、レンジコントロールに技術を要します。
しかし、このショートリップが水を噛むことで、素早い浮上と安定したレンジキープを実現しました。風が強い日でもしっかりと水を捉え、適度な引き抵抗を感じながら操作できます。
表層レンジの攻略
ガルバ87Sは、水深0~10cmという「皮一枚下」のレンジ攻略に特化しています。
このゾーンは、ベイトフィッシュがフィッシュイーターに追い詰められる「壁」となる場所です。ここを安定して通すことで、逃げ惑うベイトや弱って流されるベイトをリアルに演出します。
喫水の浅いトップウォータープラグでは見切られてしまうような状況でも、水面直下でドッグウォークさせることで、シーバスの捕食スイッチを強制的に入れることが可能です。
ガルバ87sのカラーラインナップ
豊富なカラーバリエーションも魅力の一つです。
状況に合わせて使い分けることで、さらなる釣果アップが期待できます。
通常カラー

- アデルトロピカルフラッシュ
- アデルブラックファイヤー
- イワシSゴールド
- ハッピーレモン
- ボラグロー
- ホロレッドヘッド
- マルチイワシ
- レモンソーダミント
- ロイヤルコーラルピンク
レーザーインパクト

ダイワの最新技術「レーザーインパクト」を搭載した、輝きの強いシリーズです。
- LIコノシロ
- LI SEAMOSS
- LI涼海
- LIトロピカルフラッシュ
- LIバーニングゴールドイワシ
- LIハッピーレモン
- LI不夜城
- LIマックスレーザー
- LIパールレッドヘッド
ガルバ87Sのインプレ:良かった点
実際にフィールドでガルバ87Sを使用して感じた、具体的なメリットを紹介します。
多くのユーザーが「これじゃなきゃ釣れない」と口を揃える理由がここにあります。
固定重心なのに抜群の飛距離
「固定重心は飛ばない」という常識を覆す飛距離性能を持っています。
ボディ容積を活かしてウエイトを詰め込んでいるため、向かい風や横風の中でも飛行姿勢がブレにくく、弾丸のように飛んでいきます。
特に激戦区の湾奥エリアでは、他のアングラーが届かない沖の潮目や明暗の境目を狙い撃ちできることが大きなアドバンテージになります。初心者の方でも、ロッドを振り抜くだけで気持ちよく飛ばせるでしょう。
水面直下でレンジキープしやすい
シンキングペンシルが苦手な方でも、非常に扱いやすいのが魅力です。
ショートリップがしっかりと水を掴むため、ロッドを立てて巻くだけで、水面下0〜20cmの絶妙なレンジをキープし続けてくれます。
風が強くラインが煽られる状況でも、リップがアンカーの役割を果たし、ルアーが水面から飛び出すのを防いでくれます。特にイナッコが表層に溜まっているパターンでは無類の強さを発揮します。
耐久性と実釣性能のバランスが良い
塗装強度やボディの厚みがあり、ランカーシーバスとのファイトでも安心感があります。
実際に90cmを超える大型シーバスの釣果報告も多く、フックサイズも#3と大きめなので、強引なやり取りが必要な場面でも信頼して使えます。
また、シーバスだけでなく、バス釣りにおいてレイダウン周りを攻める際などにも実績があり、魚種を問わず「魚を連れてくる力」を持ったルアーです。SNS上でも常に話題に上がる信頼性は伊達ではありません。
ベイトパターンの汎用性が高い
特定のベイトに偏食している状況以外でも、幅広く使える汎用性があります。
代表的なイナッコパターンはもちろん、波動が強すぎないため、アミパターンなどの微細なベイトを捕食している時にも有効です。
「とりあえず何を投げるか迷ったらガルバ」と言えるほど、パイロットルアーとしての性能が高く、爆風時でもラフコンディションでも結果を出してくれます。
ガルバ87Sのインプレ:悪かった点
どんなに優れたルアーにも弱点はあります。
購入してから後悔しないよう、デメリットや苦手なシチュエーションもしっかりと理解しておきましょう。
レンジキープの難しさ
「レンジキープしやすい」とお伝えしましたが、それは「ある程度の速度で巻いた場合」に限られます。
デッドスロー(超低速)で巻くと、さすがに自重があるため沈んでしまいます。完全に止めて漂わせるような使い方は苦手です。
表層をデッドスローで引きたい場合は、ロッドを高く上げてリーリング速度を調整するなど、アングラー側の技術でカバーする必要があります。
中層以下のレンジ対応の弱さ
浮き上がりが良すぎるため、中層やボトムを攻めるのには全く向いていません。
カウントダウンして沈めても、巻き始めるとすぐに表層へ浮上してしまいます。水深のあるエリアで、魚が沈んでいる状況では出番がありません。
あくまで「表層特化型」のルアーと割り切り、中層以下はバイブレーションやワームなど、他のルアーに任せるのが正解です。
足場の高い場所では使えない
堤防や港湾部の岸壁など、水面までの距離がある高い足場では使い物になりません。
足場が高いとラインの角度が急になり、ルアーを上に引っ張り上げてしまうため、すぐに水面を割って飛び出してしまいます。
ウェーディングや、水面に近いオカッパリポイント専用として考える必要があります。足場が高い場所では、もっとリップの長いミノーや、沈みの早いシンペンを選びましょう。
早巻きには向かない
デイゲームのような早巻きの釣りには対応していません。
リトリーブスピードを上げると、リップが過剰に水を受け、バランスを崩して水面に飛び出してしまいます。基本はスローからミディアムリトリーブでの使用が前提です。
バイブレーションのようにガンガン巻いてリアクションを誘う釣りではなく、水流に乗せて流すような釣りに適しています。
ボディは強いがリップが割れやすい
ボディ自体は肉厚で頑丈ですが、突出しているショートリップ部分は衝撃に弱いです。
橋脚や護岸ギリギリを攻める際、キャストミスをしてコンクリートにぶつけると、リップだけが欠けてしまうことがあります。
リップが欠けるとガルバ特有のアクションやレンジキープ力が失われてしまうため、ストラクチャー際を攻める際は慎重なキャストが求められます。
ガルバ87Sの使い方
ガルバ87Sのポテンシャルを最大限に引き出すための、基本的な使い方を3つ紹介します。
状況に合わせて使い分けることで、釣果を伸ばすことができます。
ただ巻き
最も基本にして最強のアクションです。アップクロス(上流側)に投げて、流れに乗せながらゆっくりと巻くだけです。
水面直下に引き波を立てるか立てないかのスピードを維持するのがコツです。フラフラとしたワイドスイングアクションが、弱ったベイトを演出してくれます。
ドッグウォーク
ロッドを小刻みに煽りながらリールを巻くことで、水面直下で左右に首を振らせるアクションです。
ボイルが起きている時や、魚の活性が高い時に有効です。水面を割って逃げ惑うパニックベイトを演出し、シーバスの捕食スイッチを強制的にオンにします。
リフト&フォール
流れのヨレや明暗の境目など、「ここぞ」というポイントで有効なテクニックです。
ロッドを立てて少し早めに巻き(リフト)、一瞬止めて沈める(フォール)を繰り返します。フォール中の揺らめきでバイトを誘発させることができます。
ガルバ87Sに関するよくある質問
購入を検討している方が気になる疑問点をまとめました。
ガルバ87Sの飛距離はどれぐらい?
メーカーテストではMAX69.5mを記録しています。タックルバランスや風向きにもよりますが、実釣でも平均して50m〜60m前後は安定して飛ばすことができます。
同クラスのミノーと比較しても圧倒的に飛びますし、重心移動システムを搭載したルアーにも引けを取りません。
ガルバ73Sと87Sの違いや使い分けは?
兄弟モデルである73Sとの使い分けは非常に重要です。状況に応じて以下のように使い分けることをおすすめします。
| 比較項目 | ガルバ73S | ガルバ87S |
| 全長・自重 | 73mm / 12.8g | 87mm / 19.3g |
| 飛距離 | 近〜中距離戦向け | 広範囲サーチ・遠投向け |
| ベイトサイズ | ハク・小型イナッコ | イナッコ・コノシロ |
| アピール力 | 控えめ(食わせ重視) | 強め(寄せ重視) |
| 適した場所 | 小規模河川・港湾部 | 大河川・干潟・オープンエリア |
基本的には、まず87Sで広範囲を探り、反応がなければシルエットを落として73Sで食わせにかかる、というローテーションが効果的です。
ガルバ87Sのインプレまとめ
今回は、ダイワの「モアザン ガルバ87S」について詳しく解説しました。
ガルバ87Sは、水面直下という最もアツいレンジを、誰でも簡単に、かつ遠くから攻略できる唯一無二のルアーです。
「あと少し飛距離が欲しい」「表層をスローに引きたい」という悩みを持つアングラーにとって、これほど頼りになる武器はありません。
使い手を選ばず、投げて巻くだけで結果を出してくれるこのルアーは、タックルボックスに一つ入れておくだけで、ボウズ逃れの救世主となるでしょう。
ぜひ次回の釣行で、その威力を体感してみてください。


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