秀逸なS字スラロームでシーバスを魅了すると噂の70mm22.8gの「レイジーファシャッド70S」
「飛ばない」という評判は本当なのでしょうか?
この記事では「レイジーファシャッド70S」の良かった・悪かったインプレを徹底解説します。
「レイジーファシャッド70S」を購入しようか迷っている人の参考になれば幸いです。
レイジーファシャッド70sとは?基本スペック

まずは、レイジーファシャッド70Sの基本的なスペックについて詳しく見ていきましょう。
このルアーは、ダイワの人気シンキングペンシル「Lazy(レイジー)」シリーズの遺伝子を受け継いだ、ファットなシャッド型シンペンです。
最大の特徴は、小さなボディに詰め込まれた高重量と、それによって生み出される「2WAYアクション」にあります。
| アイテム | レイジーファシャッド 70S |
| サイズ(mm) | 70 |
| 標準自重(g) | 22.8 |
| 最大潜行深度(m) | 0.2~約1.0 |
| タイプ | シンキング |
| 飛距離(m) | Max:74.5 / Ave:71.4 |
| 標準装備フック | #6トレブル |
| 標準装備リング | #3 |
| アクション | タイトローリング&スラローム2WAYアクション |
70mmというコンパクトなボディに対し、自重はなんと22.8gもあります。
これは同クラスのルアーと比較しても非常に重く、強風下でも姿勢を崩さずにぶっ飛んでいく設計になっています。
また、アクションにも大きな秘密があります。
スローリトリーブでは頭部のフィンが水を受け、「タイトローリング」で小魚のように震えます。
そこから速度を上げると、「ワイドS字スラローム」へとアクションがシフトチェンジ。
さらに高速で巻けば、不規則な「千鳥アクション」が発生し、シーバスの捕食スイッチを強制的に入れます。
ただ巻きだけで、まるで熟練のアングラーが操作しているかのような「食わせの間」を演出できるのが、このルアーの凄いところです。
ラトルサウンドも搭載されており、広範囲の魚にアピールできるのも嬉しいポイントですね。
レイジーファシャッド70sのカラーラインナップ
カラーバリエーションも豊富で、状況に合わせた使い分けが可能です。
特にマイクロベイトパターンに強いカラーや、ナイトゲームで実績の高いカラーが揃っています。
- チャートバックパール
- 半々チャート
- 不夜城
- 3Dイナッ子
- マットライムチャート
- レーザーレッドヘッド
- グリーンゴールドレッドテール
- アデルダブルチャートコノシロ
- チャートヘッドイナッ子
- マットピンクヘッドオレンジ
- SGケイムラクリアコノシロ
レイジーファシャッド70sのインプレ:良かった点
実際にレイジーファシャッド70Sをフィールドで使い込んでみて、「これは武器になる」と感じたポイントを紹介します。
一言で言えば、「かゆい所に手が届く万能シンペン」という印象です。
クラス最高レベルの「圧倒的な飛距離」
最初に驚いたのは、その飛距離です。
70mmという小さな見た目からは想像できないほど、彼方まで飛んでいきます。
通常、70mmクラスのルアーだと軽すぎて、風が吹くと飛ばないことが多いですよね。
しかし、このルアーは22.8gという高比重設計のおかげで、向かい風や横風をものともせず、弾丸のように突き進みます。
広大な河川やサーフで、「あそこの潮目まで届けたい!」という時に、迷わず選べるパイロットルアーとして非常に優秀です。
リトリーブ速度による「可変アクション」
ただ巻きするだけでアクションが勝手に変化するのが、最大のお気に入りポイントです。
リールの巻き速度によって、以下のように動きが変わります。
- 高速〜中速:ブルブルとしたタイトなローリング(バイブレーションに近い)
- 低速:ゆったりとしたワイドなS字スラローム
この「動きの質が変わる瞬間」に、シーバスのバイトが集中します。
自分で難しい操作をしなくても、巻き速度に緩急をつけるだけで「食わせの間」がオートマチックに作れるのは、大きなアドバンテージです。
レンジキープ力が高い(浮き上がりすぎない)
重たいシンペンは、巻くとすぐに沈んでしまうか、逆に浮き上がりすぎてしまうことがよくあります。
しかしファシャッドは、頭にあるカップ形状がしっかりと水を噛むため、適度な抵抗感でレンジをキープしてくれます。
足場が高い場所や、水面が少し荒れている状況でも、水面から飛び出しにくいです。
表層直下よりも「一枚下のレンジ(20cm〜100cm)」を丁寧に探れるので、水面まで出きらない慎重なシーバスに口を使わせることができます。
マイクロベイトパターンでの「ドッグウォーク」対応
ただ巻きだけでなく、ロッドアクションへの反応も抜群です。
ロッドをチョンチョンと煽ると、キレのあるドッグウォーク(左右へのダート)をしてくれます。
春先のハクパターンや、イナッコがまだ小さい時期など、「シルエットは小さく見せたいけれど、魚のスイッチを入れたい」という場面で重宝します。
静かな誘いから、突然リアクションで食わせるような使い方もできる、器用なルアーです。
レイジーファシャッド70sのインプレ:悪かった点
どんなに優れたルアーにも、苦手なシチュエーションはあります。
購入してから後悔しないように、気になった点も正直にお伝えします。
シャローエリアでのデッドスローは苦手
22.8gという重さがあるため、沈む速度は比較的速いです。
そのため、水深が50cm〜1m未満の激浅シャローエリアを「デッドスロー(超低速)」で引こうとすると、すぐにボトムを擦ってしまいます。
ゆっくりと表層を漂わせるような釣り(ドリフトなど)をしたい場合は、同社の「ガルバ73S」のような浮力の高いルアーの方が向いています。
ファシャッド70Sは、ある程度の水深がある場所か、ある程度の速度で巻く釣りに適しています。
巻き抵抗が少し強め
ヘッドのカップがしっかりと水を受ける構造になっているため、スリムなシンキングペンシルに比べると、巻き抵抗(引き重り)を少し強く感じることがあります。
これは「流れの変化を感じやすい」というメリットの裏返しでもあります。
ただ、長時間早巻きを続けるような釣りでは、手首が疲れると感じる人もいるかもしれません。
適度に休憩を挟みながら使うか、ここぞというポイントで投入するのがおすすめです。
フックサイズと強度の懸念
標準装備のフックはST-46 #6(または同等クラス)が付いています。
シーバス用としては標準的ですが、ボディが小さくファットなため、キャスト時や着水時にフック同士が絡むトラブルがたまに起きます。
また、ランカークラスのシーバスや青物が掛かった場合、強引なファイトをするとフックが伸びる可能性があります。
かといってフックサイズを大きくすると、繊細なアクションが死んでしまうため、番手変更が難しいのが悩みどころです。
大物が掛かった時は、ドラグ調整をしっかり行い、慎重にやり取りすることをおすすめします。
レイジーファシャッド70sの使い方
このルアーはただ投げて巻くだけでも十分に魚を連れてきてくれますが、特徴を理解して使い分けることで、さらに釣果を伸ばすことができます。
特に「可変アクション」と「高比重」という特性を活かした、実践的なテクニックをいくつか紹介します。
状況に合わせてこれらのメソッドを組み合わせれば、今まで反応しなかった賢いシーバスも口を使うはずです。
基本の「タダ巻き」と「スピード変化」
最も基本であり、かつ最強の使い方がこの「タダ巻き」です。
レイジーファシャッド70Sの最大の特徴である、リトリーブ速度によって動きが変わる「可変アクション」を最大限に利用しましょう。
| 巻き速度 | アクションの特徴 |
| 高速巻き | 小刻みなタイトローリング |
| 中速〜低速 | ワイドなS字スラローム |
| 変速巻き | 一瞬の千鳥アクション |
ロッドを寝かせて早めに巻くと、バイブレーションのような「タイトローリング」で泳ぎます。
これは魚の活性が高い時や、広いエリアを手早くサーチしたい時に非常に有効です。
逆に速度を落とすと、ゆったりとした「ワイドS字スラローム」に変化し、食い気のない魚にアピールします。
そして釣果を伸ばす最大のキモは、「スピードに強弱をつけること」です。
一定速度で巻く中で、一瞬だけハンドルを速く回したり、逆に止めたりしてみてください。
「早巻き5回転 → スローに2回転(食わせの間) → また早巻き」といった具合に変化をつけると、アクションが崩れた瞬間に強烈なバイトが得られます。
ダウンクロスでの「ドリフト」
一般的な軽量シンキングペンシルは上流に投げて流す「アップクロス」が得意ですが、ファシャッド70Sは自重があるため、流れが緩いとすぐに沈んでしまいます。
そのため、ルアーを斜め下流に入れてから水流を受けさせる「ダウンクロス」でのドリフトが最も効果を発揮します。
- 対岸の斜め下流へキャスト
- ラインを張ってU字を作る
- 流れを受けさせ一点で留める
ヘッドにあるカップがしっかりと水を掴むため、流れの中でも浮き上がりすぎず、一定のレンジをキープし続けることができます。
魚が居そうな場所の目の前で、長時間ネチネチとルアーを見せつけることができるため、活性の低い大型シーバス狙いに最適です。
マイクロベイト攻略の「連続トゥイッチ」
春先のハク(ボラの稚魚)パターンなど、ベイトが小さく、タダ巻きでは見切られてしまう状況で効果絶大なのが「連続トゥイッチ」です。
ロッドワークを加えることで、予測不能なパニックアクションを演出できます。
- 竿先を細かくチョンと煽る
- 水面直下で左右へ飛ばす
- 止めずに連続で動かす
この釣り方のコツは、「優しく、小刻みに」動かすことです。
あまり大きくジャークしすぎると、フックがラインを拾って(エビって)しまうため、ラインスラック(糸ふけ)を弾く程度の優しい入力で十分です。
小さなシルエットと不規則な動きが、偏食しているシーバスの捕食スイッチを強制的に入れます。
壁際や橋脚での「フォール攻め」
ファシャッド70Sは、沈んでいく最中にボディを小刻みに揺らす「シミーフォール」というアクションを発生させます。
これを活かして、縦方向の動きで魚を誘うことも可能です。
- 橋脚の際へタイトにキャスト
- 糸を張りすぎずフォール
- 着底前にシャクリ上げる
魚がボトム(底)付近に沈んでいる時や、岸壁ジギングのように足元の壁際を探る時に有効なテクニックです。
フォール中に「コツン」と小さなアタリが出ることが多いので、集中してラインの動きを見ておきましょう。
レイジーファシャッド70sのインプレまとめ
ここまで、ダイワの「レイジーファシャッド70S」について、その特徴や使い方を詳しく解説してきました。
このルアーは、70mmという一口サイズでありながら、圧倒的な飛距離と多彩なアクションを兼ね備えた、非常に実戦的なシンキングペンシルです。
特に以下のようなアングラーには、タックルボックスに必ず入れておいてほしいルアーです。
- 風が強い日も釣りをしたい
- マイクロベイトに苦戦する
- ただ巻き以外も覚えたい
「小さいルアーは飛ばない」という常識を覆し、荒れた天候やタフな状況でこそ真価を発揮してくれます。
使い方も難しくなく、基本のタダ巻きから始めて、慣れてくればトゥイッチやドリフトといったテクニカルな誘いも楽しめます。
もしあなたが、あと一歩届かないポイントや、口を使わないシーバスに悩んでいるなら、ぜひレイジーファシャッド70Sを投げてみてください。
その小さなボディに秘められた爆発力が、きっとメモリアルな一匹との出会いを連れてきてくれるはずです。
自分を信じてキャストし続け、最高のシーバスフィッシングを楽しんでください。


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