反則級に釣れると噂の63.5mm2gの「ミドルアッパーシャッド」
「素材が柔らかくテールがちぎれやすい」という評判は本当なのでしょうか?
この記事では「ミドルアッパーシャッド」の良かった・悪かったインプレを徹底解説します。
「ミドルアッパーシャッド」を購入しようか迷っている人の参考になれば幸いです。
ミドルアッパーシャッドとは?基本スペック
ミドルアッパーシャッドは、シーバス界のカリスマ・小沼正弥氏が監修した、極めて高い実釣性能を持つ小型シャッドテールワームです。
ジグヘッドリグでの「ただ巻き」に特化して開発されました。
まずは、ラインナップされている2つのサイズ展開と、基本的なスペックを確認しましょう。
| アイテム名 | サイズ(inch) | 入数(本) | メーカー希望本体価格 |
| ミドルアッパーシャッド2.5 | 2.5 | 8 | 750円 |
| ミドルアッパーシャッド3.5 | 3.5 | 6 | 750円 |
素材にはPVC(塩化ビニル)が採用されており、非常に柔らかな質感が特徴です。
推奨されるジグヘッドは「シーバスジグヘッドSS」で、2.5インチには#2、3.5インチには#3/0がベストマッチします。
このワームの最大の特徴は、デッドスローからファストリトリーブまで、あらゆる速度域でバランスを崩さない「ハイレスポンス」な設計にあります。
また、ボディにはフックを真っ直ぐ刺すための「フックセットアシストマーカー」が搭載されており、初心者の方でも扱いやすい工夫が施されています。
ミドルアッパー(ピンテール)との使い分け
同シリーズには、ピンテールタイプの「ミドルアッパー」も存在します。
どちらを使うべきか迷う方のために、それぞれの得意なシチュエーションを比較しました。
状況に合わせて使い分けることで、釣果をさらに伸ばすことが可能です。
| 比較項目 | ミドルアッパー(ピンテール) | ミドルアッパーシャッド |
| アピール力 | 弱い(ナチュラル) | 強い(広範囲へ届く) |
| 得意な場所 | 小場所・ピンスポット | オープンエリア・広範囲 |
| 波動の種類 | 微波動(I字系に近い) | ロール主体のシャッド波動 |
| 検索の役割 | 食わせ重視 | サーチ&食わせ |
基本的には、広範囲を探りたいときは「シャッド」、魚の居場所がわかっているピンスポットでは「ピンテール」という使い分けがおすすめです。
ミドルアッパーシャッドのインプレ:良かった点
ここからは、実際にミドルアッパーシャッドを現場で使い込んで感じた「良かった点」を具体的に解説します。
なぜこれほどまでに釣れるのか、その秘密は独自のアクションと素材感にありました。
強すぎず弱すぎない「微波動」アクション
一般的なシャッドテールワームは、テールを大きく振って水を強く押す「強波動」タイプが多い傾向にあります。
しかし、ミドルアッパーシャッドのアクションは一味違います。
テールの振り幅は小さく、ボディ全体が小刻みにロールするような「ハイピッチな微波動」を生み出します。
このアクションには以下のメリットがあります。
- 水押しが強すぎないため、魚に警戒心を与えにくい
- 本物の小魚に近いナチュラルな泳ぎを再現
- 激戦区のスレたシーバスでも口を使わせやすい
ピンテールではアピール不足だけれど、強いシャッドテールでは魚が逃げてしまう。
そんな絶妙な状況において、このルアーの独壇場となることが多いです。
吸い込み抜群のソフトマテリアル
「ミドルアッパー」シリーズの代名詞とも言えるのが、極めて柔らかい素材(マテリアル)です。
この柔らかさは、シーバスの捕食行動において大きな武器となります。
シーバスがルアーを吸い込んだ瞬間、ボディが違和感なくクシャッと折れ曲がり、口の奥深くまで入り込みます。
ショートバイトが多発するような低活性時でも、フッキング率が格段に向上するため、貴重なワンチャンスを逃しません。
幅広いリトリーブ速度に対応
このワームの対応力の広さには驚かされます。
非常にゆっくり巻く「デッドスロー」でもテールはしっかりと水を掴んで動きますし、逆に回収直前のような「早巻き」でも泳ぎが破綻しません。
そのため、昼夜問わず以下のような使い方が可能です。
- ナイトゲーム:デッドスローで流れになじませるドリフト釣法
- デイゲーム:見切られない速度での早巻きリアクション狙い
一つのルアーでここまで幅広い攻め方ができるのは、アングラーにとって大きなアドバンテージです。
上下のないボディ形状(裏返して使える)
コストパフォーマンスを気にするアングラーにとって嬉しいのが、ボディ形状の工夫です。
背中側と腹側の形状が対象(上下対象)になっているため、片側がフックで裂けてしまっても、ワームをひっくり返して再利用できます。
素材が柔らかく壊れやすいワームですが、この仕様のおかげで実質的な寿命が2倍になり、お財布への負担を軽減してくれます。
ミドルアッパーシャッドのインプレ:悪かった点
どんなに優れたルアーにも、欠点は必ず存在します。
購入してから後悔しないよう、実際に使って感じたデメリットや注意点についても正直にお伝えします。
耐久性が極めて低い(すぐ裂ける)
「良かった点」で挙げた素材の柔らかさは、同時に最大の弱点でもあります。
はっきり申し上げますが、耐久性は非常に低いです。
シーバスを一匹釣り上げると、ヘッド部分が裂けて使い物にならなくなることが多々あります。
これは、高い食わせ能力を得るためのトレードオフ(代償)と考える必要があります。
「消耗品」と割り切り、ここぞという場面での切り札として投入するのが賢い使い方です。
まっすぐ刺すのが難しい(セッティングの難易度)
素材がフニャフニャであるため、ジグヘッドに対して「完全に真っ直ぐ刺す」のには少し慣れが必要です。
わずかでも曲がって刺さっていると、本来のハイピッチアクションが出なかったり、泳ぎが傾いてしまったりします。
特に冬場の寒い時期、かじかんだ手で交換するのはストレスになるかもしれません。
フックセットアシストマーカーを目印にしつつ、現場に行く前に自宅でセットしておくのも一つの手です。
保管時のクセがつきやすい
保管方法にも注意が必要です。
他のワームと一緒に無理やりケースに詰め込んだり、曲がった状態で放置したりすると、すぐにテールにクセがついてしまいます。
テールが曲がってしまうと、このルアーの命であるアクションが死んでしまいます。
購入時のブリスターパック(透明なパッケージ)のまま持ち運ぶか、余裕のあるケースで丁寧に保管することを強くおすすめします。
フグが多い場所では「秒殺」される
柔らかいテールは、フグなどの歯が鋭い魚にとっても格好の餌食です。
硬い素材のワームなら耐えられるような場面でも、ミドルアッパーシャッドは一瞬でテールを食いちぎられ、ただの棒になって帰ってくることがあります。
フグの猛攻がある時間帯やエリアでは、もったいなくて投げられないのが実情です。
フグがいないことを確認してから投入するなど、タイミングを見計らう必要があります。
ミドルアッパーシャッドのカラーラインナップ
シーバスフィッシングにおいて、カラーの選択は釣果を大きく左右する重要な要素です。
ミドルアッパーシャッドには、あらゆる水色やベイトフィッシュに合わせて選べる豊富なラインナップが用意されています。
特に「SG(シルバーグリッター)」シリーズは、ラメによるフラッシング効果でリアルな小魚の輝きを演出します。
それぞれのカラーの特徴と、おすすめのシチュエーションを以下の表にまとめました。
| カラー名 | 特徴・おすすめシーン |
| 小沼オレンジ | ナイトゲームのド定番。常夜灯周りで最強。 |
| パールピンクベリー | 視認性が高く、明暗部での釣りに最適。 |
| マジックシャッド | スレた魚に強い。クリアな水質で有効。 |
| ピンクゴールド | 朝夕のマズメ時や、少し濁った水色に。 |
| イナッ子チャート | 強い濁りや雨後の増水パターンで活躍。 |
| スモークシャッド | シルエットがはっきり出る。バチ抜けにも。 |
| SGキビナゴ | デイゲームや澄み潮でナチュラルに誘う。 |
| SG生イワシ | イワシを捕食している時のマッチザベイト。 |
| SGグローチャート | 夜間や深場など、光が届かない場所で。 |
| SG生カタクチ | リアルな小魚の色。万能に使える一色。 |
| SGケイムラアミシラス | アミパターンや、紫外線発光で誘いたい時。 |
| SGハク | 春先のマイクロベイトパターンに特化。 |
| 白鮎 | 河川での釣りや、鮎パターンの攻略に。 |
初心者の方は、まずは「小沼オレンジ(夜用)」と「SG生イワシ(昼用)」の2色を揃えておくことをおすすめします。
状況に応じてカラーをローテーションさせることで、スレたシーバスの目先を変えて反応を引き出すことが可能です。
ミドルアッパーシャッドの使い方
このルアーの最大の魅力は、誰でも簡単に扱える操作性の良さにあります。
難しいテクニックは一切必要ありません。
基本をしっかりと押さえるだけで、驚くほどの釣果を叩き出すことができます。
基本的な使い方:ただ巻き(タダ巻き)
最も基本であり、かつ最強の使い方は「一定の速度でリールを巻くこと」です。
余計な小細工は、かえって魚に違和感を与えてしまう原因になります。
ロッドを動かさず、リールを巻く手元に集中してください。
このワームはオートマチックに仕事をしてくれます。
テールのシャッド部分がわずかな水流を受け、本物の小魚のような微波動を発生させて魚を誘惑します。
状況に合わせた巻き速度の調整が釣果への鍵となります。
狙うパターンに応じて、以下の2つのスピードを使い分けてみてください。
| 巻き速度 | 狙い・有効なシーン |
| デッドスロー (超ゆっくり) |
・春のハクパターン ・バチ抜けパターン ・流れに乗せて漂わせる時 |
| 早巻き (ファスト) |
・高活性な魚を狙う時 ・見切られないためのリアクション ・デイゲームの基本 |
特にデッドスローは、リールのハンドルを1秒に1回転、あるいはそれ以下のペースで巻くイメージです。
水中の流れを感じながら、ワームが「泳ぐか泳がないかギリギリの速度」を維持することで、賢い大型シーバスも思わず口を使います。
ミドルアッパーシャッドのインプレまとめ
ここまで、ダイワの「モアザン ミドルアッパーシャッド」の特徴やインプレ、使い方について詳しく解説してきました。
このルアーは、耐久性に難があるというデメリットを持ちながらも、それを補って余りある「圧倒的な実釣性能」を秘めています。
特に、激戦区のプレッシャーがかかったフィールドや、他のルアーでは全く反応がないタフな状況において、その真価を発揮します。
「そこに魚はいるはずなのに釣れない」
そんなもどかしい時間を打開する切り札として、これほど信頼できるワームは他にありません。
使い方は至ってシンプルで、投げて巻くだけ。
初心者から上級者まで、誰が使っても結果を出せるポテンシャルを持っています。
もしあなたが今の釣果に伸び悩んでいるなら、ぜひ一度このワームをフィールドで試してみてください。
水中で微振動するそのテールが、きっとあなたに最高の感動と、記憶に残る一匹を連れてきてくれるはずです。


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