多彩な2WAYアクションでシーバスを狂わせると噂の100mm31gの「レイジーファシャッド100S」
「巻き重りする」という評判は本当なのでしょうか?
この記事では「レイジーファシャッド100S」の良かった・悪かったインプレを徹底解説します。
「レイジーファシャッド100S」を購入しようか迷っている人の参考になれば幸いです。
レイジーファシャッド 100Sとは?基本スペック
ダイワのシンキングペンシル「Lazy(レイジー)」シリーズの中でも、特にファットなボディと強いアピール力を持つのが「レイジーファシャッド」です。その中でも100Sは、ランカーシーバスを意識したサイズ感と重量設定になっています。
まずは、その基本的なスペックを確認していきましょう。
| アイテム | レイジーファシャッド 100S |
| サイズ(mm) | 100 |
| 標準自重(g) | 31 |
| 最大潜行深度(m) | 0.3~約1.5 |
| タイプ | シンキング |
| 飛距離(m) | Max:76.5 / Ave:72.3 |
| 標準装備フック | #2トレブル |
| 標準装備リング | #4 |
| アクション | タイトローリング&スラローム2WAYアクション |
最大の特徴は、リトリーブ速度によって変化する「2WAYアクション」です。スローに巻けば頭部のフィンが水を受け、タイトなローリングアクションを発生させます。そこからリトリーブ速度を上げると、ワイドなS字スラロームアクションへとシフトします。
このアクションの変化が、食い渋るシーバスに対して絶妙な「食わせの間」を作り出します。また、ボラなどの大型ベイトを捕食しているランカーシーバスが好むラトルサウンドも内蔵しており、視覚と聴覚の両方で強くアピールします。
レイジーファシャッド 100Sのカラーラインナップ
豊富なカラーバリエーションも魅力の一つです。状況に合わせて使い分けることで、さらなる釣果アップが期待できます。
- チャートバックパール
- 半々チャート
- 不夜城
- 3Dイナッ子
- バーニングゴールドイワシ
- マットライムチャート
- アデルダブルチャートコノシロ
- チャートヘッドイナッ子
- マットピンクヘッドオレンジ
- SGケイムラクリアコノシロ
レイジーファシャッド 100Sのインプレ:良かった点
ここからは、実際にレイジーファシャッド 100Sをフィールドで投げて感じた、具体的な良かった点についてお伝えします。結論から言うと、広範囲を探るパイロットルアーとして非常に優秀な性能を持っています。
圧倒的な飛距離(広範囲サーチ能力)
このルアーを使ってまず驚くのが、その圧倒的な飛距離です。これこそが最大の武器と言っても過言ではありません。
一見すると空気抵抗を受けそうなファットなボディ形状ですが、31gという十分な自重と、ダイワ独自の重心移動システムが機能し、キャスト時には弾丸のようにカッ飛んでいきます。多少の向かい風や横風があっても、飛行姿勢が崩れにくく安定して飛ばすことができます。
同サイズのミノーや一般的なシンキングペンシルと比較してもトップクラスの飛距離が出るため、他のアングラーが届いていない沖の潮目や、遠くで発生したボイルを直撃することが可能です。広大なエリアで魚の居場所を素早く見つけるためのサーチベイトとして、これ以上ない性能を発揮してくれます。
明滅効果の高いS字スラロームアクション
リトリーブスピードによって変化するアクションも秀逸です。
ゆっくり巻くと大きなS字を描きながらユラユラと泳ぎ、弱ったベイトフィッシュを演出します。そこから少し巻く速度を上げると動きがタイトになり、時折バランスを崩すような「千鳥アクション」が混ざります。この不規則な動きが、追尾してきたシーバスのリアクションバイトを誘発します。
また、ボディの側面がフラットな形状をしているため、スラロームした際にキラキラと光を反射するフラッシング(明滅)効果が非常に強いのも特徴です。この強い明滅は、少し濁りが入っている状況やマズメ時などでも広範囲の魚にルアーの存在を気付かせ、寄せてくる力があります。
レンジキープ力が高い(浮き上がりすぎない)
フローティングミノーやジョイント系のビッグベイトを使っていると、「流れが速い場所だとすぐに水面から飛び出してしまう」という経験はないでしょうか。レイジーファシャッド100Sはシンキング設定であるため、その弱点が見事に解消されています。
足場の高い堤防からのアプローチや、流れが強く効いている河川の流心であっても、ヘッド部分がしっかりと水を噛み、狙ったレンジ(中層からボトム付近)をキープし続けることができます。流れの速い深いレンジに潜んでいる大型のシーバスに対して、ルアーを長時間見せ続けることができるのは大きなアドバンテージです。
意図的な食わせの間(ドッグウォーク)が作れる
基本はただ巻きで十分に釣れるルアーですが、ロッドワークに対する反応も優秀です。
リトリーブ中にロッドで軽くトゥイッチやジャークを入れると、水中で左右に鋭くダート(ドッグウォーク)します。ただ巻きのアクションでチェイスしてきたシーバスに対し、ここぞというタイミングでこのダートアクションを入れることで、強制的に捕食スイッチを入れて口を使わせるような芸当も可能です。アングラー側から積極的に仕掛けていける楽しさもあります。
レイジーファシャッド 100Sのインプレ:悪かった点
どんなに優れたルアーにも、メリットがあればデメリットも存在します。購入後に「思っていたのと違う」とならないよう、実際に使って感じた気になる点も正直にお伝えします。
引き抵抗がかなり強い
強い水押しとアピール力の裏返しでもありますが、巻き心地はかなり重めです。
体高のあるボディと、水を強く受けるカップ状のヘッド形状により、リトリーブ時の抵抗感は強く手元に伝わってきます。そのため、ML(ミディアムライト)クラスのような少し柔らかめのシーバスロッドで使用すると、竿先が曲がりすぎてしまい、ルアーの動きが把握しづらかったり、操作感が鈍くなったりすることがあります。
また、流れの速い場所で長時間早巻きを続けると手首への負担も大きくなります。このルアーのポテンシャルを快適に引き出すためには、M(ミディアム)クラス以上の張りのあるしっかりとしたロッドでの使用をおすすめします。
極浅シャロー(ドシャロー)は苦手
31gというヘビーウェイトな設定ゆえに、沈下速度(フォールスピード)は比較的速いです。
そのため、水深が1mもないような干潟や、牡蠣殻が密集しているような超シャローエリアをゆっくりと攻めようとすると、すぐにボトムに接触してしまい、根掛かりするリスクが高くなります。
そういった水深の浅い場所を攻略する場合は、同じシリーズのフローティングモデル(100F)を選ぶか、ロッドを立てて早巻きで表層を意識して引いてくるなどの工夫が必要です。あくまである程度の水深がある場所で真価を発揮するルアーだと認識しておきましょう。
着水音が大きい
自重があり、ボディの体積も大きいため、キャストして着水した時の「ボチャン!」という音は大きめです。
広大なオープンエリアや、波気がある状況ではそれほど気になりませんが、静まり返った小場所やクリアウォーター、またはプレッシャーが高くスレたシーバスが多いベイエリアのピンポイント撃ちなどでは、この着水音が魚を驚かせて散らしてしまう可能性があります。
繊細なアプローチが求められる場面よりも、広範囲を大胆にサーチしていくパイロットルアーとしての運用がメインになります。
フックサイズとボディの干渉
標準装備されている#2という大型フックは、ランカーシーバス相手でも安心感があります。しかし、その大きさゆえに、稀にトラブルが起こることがあります。
激しいジャークアクションを入れた際や、キャスト時の姿勢が悪かった場合などに、フックがリーダーを拾ってしまったり、ボディの背中側にフックが乗っかってしまったりする(通称:エビる)現象が起こることがあります。
とはいえ、他のS字系ルアーと比較して頻発するわけではありません。キャストの着水直前に軽くサミングを入れて姿勢を整えるなど、基本的な動作でカバーできる範囲ですので、そこまで神経質になる必要はないでしょう。
レイジーファシャッド 100Sの使い方
レイジーファシャッド 100Sは、ただ巻くだけでも十分に魚を連れてきてくれるオートマチックなルアーですが、状況に応じて使い分けることで、さらに釣果を伸ばすことができます。ここでは、このルアーのポテンシャルを最大限に引き出すための具体的な操作方法をご紹介します。
基本:ただ巻き(スロー〜ミディアム)
最も多用する基本的なテクニックです。まずはここから始めてみましょう。
- キャストして任意の深さまで沈める
- 一定の速度でリールを巻く
- スロー巻き:大きなS字を描く
- 流れの変化を感じながら巻く
- 早巻き:アクションがタイトになる
- 活性の高い魚を探す時に有効
- 引き抵抗が強く振動が手元に伝わる
- 振動を感じるギリギリの速度がベスト
基本はスローリトリーブで、ゆったりとしたS字アクションで誘います。時折、リトリーブ速度を上げてタイトな動きを混ぜることで、動きの変化が食わせのきっかけになります。
流し込み(ドリフト釣法)
河川や潮の流れが効いている場所では、流れを利用したドリフト釣法が最も効果的です。100Sは自重があるため、流れが速い状況でも浮き上がりにくいのが強みです。
- 流れの上流側にキャストする
- 糸ふけを取る程度に巻く
- ルアーを流れに乗せて流す
- ルアーが下流でターンする時
- 「グッ」と重みが乗る瞬間
- 激流でも浮き上がりすぎない
- 一枚下のレンジを粘り強く流せる
軽いルアーでは流されすぎてしまうような強い流れの中でも、しっかりと水を噛んで中層をキープできるため、流れの底に潜む大型のシーバスにアプローチできます。
水中ドッグウォーク(ジャーク&トゥイッチ)
レイジーファシャッドの隠れた必殺技とも言えるアクションです。ロッド操作を加えることで、水中でパニックを起こしたベイトフィッシュのような動きを演出できます。
- ただ巻き中にロッド操作を入れる
- 「チョン、チョン」と鋭く煽る
- 水中で左右にダートする
- 逃げ惑うベイトフィッシュを演出
- チェイスはあるが食わない時
- 足元のピックアップ寸前
- 流れのヨレに入った瞬間
ただ巻きだけでは反応しきらないスレた魚に対して、強制的に捕食スイッチを入れるためのリアクション狙いのテクニックとして有効です。
リフト&フォール(縦の釣り)
水深のある堤防やサーフなどで有効なテクニックです。31gという自重を活かして、ボトム(海底)付近を重点的に攻めることができます。
- ボトムまで確実に沈める
- ロッドをあおってルアーを持ち上げる
- 糸を張ったまま沈める(フォール)
- 上記の動作を繰り返す
- シーバスが底に張り付いている時
- ヒラメやマゴチを狙う場合
フォール中もボディを揺らしながら沈んでいく「シミーフォール」アクションが発生するため、落ちていく最中にガツンとバイトが出ることが多いのが特徴です。
レイジーファシャッド 100Sのインプレまとめ
今回は、ダイワの「レイジーファシャッド 100S」について、その特徴から実釣インプレッション、そして具体的な使い方まで詳しく解説してきました。
このルアーの最大の魅力は、同クラスのルアーの中でも群を抜く「圧倒的な飛距離」と、食い渋るランカーシーバスにも口を使わせる「可変S字アクション」にあります。多少の引き抵抗の強さや、極端なシャローエリアが苦手といった側面はありますが、それを補って余りある強力な武器となるでしょう。
特に、広大なフィールドで魚の居場所を素早く見つけたい時や、風が強くて他のルアーでは釣りにならないような状況下では、かけがえのない存在になるはずです。ぜひ、あなたのタックルボックスにもレイジーファシャッド100Sを忍ばせて、記憶に残るビッグワンとの出会いを求めてフィールドへ出かけてみてください。


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