ただ巻きだけでスレたシーバスが水面を割ると噂の110mm19.2gの「バーストアッパー 110F」
「飛行姿勢が安定せず飛距離にムラがある」という評判は本当なのでしょうか?
この記事では「バーストアッパー 110F」の良かった・悪かったインプレを徹底解説します。
「バーストアッパー 110F」を購入しようか迷っている人の参考になれば幸いです。
バーストアッパー 110Fとは?基本スペック

シーバスフィッシングにおいて、水面直下の攻略は釣果を分ける重要なポイントです。
「トップウォーターには反応するけど、フッキングしない」「ミノーだとレンジが入りすぎてしまう」……そんな悩みを抱えるアングラーは少なくありません。
そんな悩みを解決するために生まれたのが、ダイワのモアザン「バーストアッパー 110F」です。職業釣り師として知られる小沼正弥プロが監修したこのルアーは、誰でも簡単に扱える「攻撃型サブサーフェススプラッシャー」として注目を集めています。
まずは、その基本スペックを詳しく見ていきましょう。
| アイテム名 | バーストアッパー 110F |
| サイズ | 110mm |
| 標準自重 | 19.2g |
| 有効レンジ | 水面~水面直下 |
| タイプ | フローティング |
| 飛距離(当社テスト) | Max:56.5m / Ave:53.0m |
| 標準装備フック | #6 |
| 標準装備リング | #2 |
| アクション | 引き波 / スプラッシュ&サウンド / ウエイク / ダイビング&パニック |
ただ巻きだけで魚を寄せる3Dアクション
バーストアッパー 110Fの最大の特徴は、特別なロッド操作を必要としない点です。
「攻撃型サブサーフェススプラッシャー」という新コンセプトのもと、斜めにカットされたヘッド形状が水流を受け止めます。これにより、ただリールを巻くだけでヘッドを左右に振り、不規則なダイブやスプラッシュ(水しぶき)を発生させます。
水面や流れの変化を自動的に感知し、まるで弱った小魚がパニックを起こしているような動きを演出できるのです。
魚が湧き出る高アピール「ガラスラトルバージョン」
一部のカラーには、ガラスラトルが内蔵されています。
「ラトリン」と名の付くカラーには複数のガラスラトルが入っており、アクションを止めた時や動き出した瞬間に「チロリンッ」という高い音を響かせます。このサウンドが広範囲の魚にルアーの位置を知らせ、水面まで誘い出す強力な武器となります。
製品詳細とこだわりの設計
細部にも釣れるための工夫が詰め込まれています。
- スレに強いクリアボディ(クリア系のみ):従来のボーン素材ではなく、ラトル音の響きと警戒心を与えにくいクリア素材を採用。
- 視認性の高い青い目玉(ラトルINのみ):ルアーケースの中でも、ラトル入りモデルが一目でわかるように工夫されています。
- フラットヘッド&マウスカップ:独特なヘッド形状が、甘いポップ音と泡を発生させ、視覚と聴覚の両方で魚を刺激します。
バーストアッパー 110Fのカラーラインナップ
シーバスが捕食しているベイト(餌)に合わせて選べる、実戦的なカラーが揃っています。特にコノシロやボラなど、具体的な魚の名前がついたカラーは要チェックです。
| カラー名 | 特徴 |
| ラトリンゴールドレインボー | 濁りやマヅメ時に強い定番アピールカラー |
| ラトリンマットライムチャート | 視認性が高く、雨後の濁りでも目立つ |
| ラトリンアデルライムコノシロ | コノシロパターンに特化したリアルな輝き |
| ラトリンライムパールサンド | 砂地エリアや月夜に馴染むナチュラル系 |
| ラトリンクリアアデルPHチャート | クリアボディとチャートの組み合わせでスレに強い |
| ラトリンチャートヘッドゴールド | ヘッドの視認性とゴールドの明滅効果を両立 |
| ラトリン小沼スペシャル | 監修者こだわりの実績カラー |
| ラトリン小沼スペシャルVer.煌 | よりフラッシング効果を高めたスペシャル版 |
| ラトリンミッドナイトムーン | ナイトゲームでのシルエット効果を重視 |
| ラトリンゴールデンカビボラ | ボラパターンにマッチする独特な色合い |
バーストアッパー 110Fのインプレ:良かった点
実際にバーストアッパー110Fを使用してみて感じた、具体的なメリットを紹介します。多くのシーバスアングラーが「これは使える」と太鼓判を押す理由がここにあります。
待望の「食わせ頃」中間サイズ
このルアーが登場して最も嬉しかったのは、そのサイズ感です。
これまでは、既存の140mmでは大きすぎて魚が引いてしまったり、80mmではアピール不足だったりする場面が多々ありました。しかし、110mmというサイズはまさに「ど真ん中」です。
- マッチ・ザ・ベイト:イナッコ、サヨリ、落ち鮎など、シーバスが好む多くのベイトサイズに合致します。
- 年間を通じた出番:特定の季節だけでなく、一年中ボックスに入れておける汎用性があります。
大きすぎず小さすぎないこのサイズは、プレッシャーの高い釣り場でも魚に違和感を与えにくい絶妙な設定です。
「ただ巻き」だけで釣れるオートマチック性能
初心者の方に特におすすめしたい理由が、この操作性の良さです。
ペンシルベイトのようにロッドを小刻みに動かす「ドッグウォーク」は、慣れていないと難しいものです。しかし、バーストアッパー110Fなら、ただリールを巻くだけで勝手に釣れるアクションをしてくれます。
不規則に水面を割り、また潜るという「酔っ払いアクション」は、スレたシーバスの捕食スイッチを強制的に入れてしまうほどの威力があります。
アピール力と食わせのバランス
トップウォーターの楽しさと、ミノーの確実性を兼ね備えています。
水面で音と波紋を出して魚を寄せつつ、食わせる瞬間は水面直下。この「水面一枚下」というレンジ設定が絶妙です。魚が完全に水面まで出きらないような状況でも、ルアーが少し潜ることで口を使わせやすくなります。
激しいアピールで寄せて、ナチュラルな動きで食わせる。この一連の流れがルアー一つで完結します。
飛距離(重心移動システム)
「この形状でこれだけ飛べば十分」と思える飛距離性能です。
重心移動システムが搭載されており、キャスト時にはウエイトが後方に移動します。19.2gという重さは、一般的なM(ミディアム)やML(ミディアムライト)クラスのシーバスロッドで最も投げやすい設定です。
広範囲を探ることができるため、魚の居場所がわからない時のパイロットルアーとしても優秀です。
バーストアッパー 110Fのインプレ:悪かった点
どんなに優れたルアーにも、苦手なシチュエーションや弱点はあります。購入後に後悔しないよう、デメリットについてもしっかりと確認しておきましょう。
横風・強風時の飛距離低下
風の影響を受けやすい形状であることは否めません。
大きく開いた口(カップ)が空気抵抗となるため、強烈な向かい風や横風の中では飛行姿勢が崩れがちです。シンキングペンシル等に比べると空気抵抗を受けやすいです。
風が強い日は、風裏を選んだり、ライナー性の弾道でキャストしたりするなどの工夫が必要です。
フッキング率の低さ(トップ特有)
水面系ルアーの宿命とも言える「誤爆」の問題です。
ド派手に水面が割れてバイトがあっても、ルアーが浮力で弾かれてしまい、フックに掛からないことがあります。140mmサイズに比べれば一口サイズになり吸い込みは良くなっていますが、それでもミノーに比べるとフッキング率は下がります。
バイトがあっても即合わせせず、重みが乗ってから合わせるのがコツです。
塗装やボディへのダメージ(フックサークル)
激しく動くルアーゆえの悩みがあります。
アクション中にボディを左右に振るため、フックがボディに当たってできる傷(通称:フックサークル)が付きやすいです。特にクリア系やメッキ系のカラーは、塗装剥げが目立つことがあります。
これは「よく動いている証拠」でもありますが、綺麗な状態を保ちたい方にとっては気になるポイントかもしれません。
バーストアッパー 110Fの使い方
「どうやって動かせば釣れるの?」そんな不安を持つ必要はありません。このルアーは、誰が使っても釣れるアクションが出るように設計されています。
基本操作から、さらに釣果を伸ばすための応用テクニックまで、バーストアッパー110Fの性能を最大限に引き出す4つのメソッドを解説します。
状況に合わせてこれらを使い分けることで、今まで反応しなかったシーバスを振り向かせることができるでしょう。
基本:デッドスロー〜スローの「ただ巻き」
釣行時の8割は、この「ただ巻き」だけで十分です。
難しいロッド操作は一切不要で、リールをゆっくりと巻くだけで魚を騙せます。水面に引き波を立てながら、弱々しく泳ぐベイトを演出するのがポイントです。
- ロッドを立て気味に構える
- 水面にV字の波紋が出る速度をキープ
- 「遅すぎる」と感じるくらいがベスト
- 夜間やスレた魚に特に有効
ボディが水面でゆらゆらと揺れ、時折「パコッ」と甘い音を立てます。この無防備な動きが、警戒心の高いランカーシーバスの捕食本能を刺激します。
リアクション狙い:早巻き&変化(千鳥アクション)
ただ巻きだけでは反応しない時、魚に「スイッチ」を入れるための攻撃的な使い方です。
一定のスピードで巻いている最中に変化をつけることで、追尾してきたシーバスに迷う暇を与えず、反射的に口を使わせます。
- 基本はミディアムリトリーブで巻く
- 一瞬だけハンドルを速く回す
- ルアーが急に潜りバランスを崩す
- 浮上しようとする力が働き千鳥が発生
リトリーブ速度を上げると、バーストアッパーは水面直下に「グンッ」とダイブします。その直後の予測不能な動き(千鳥アクション)が、食い渋る魚への決定打となります。
ストップ&ゴー(食わせの間を作る)
橋脚の際や明暗の境目など、魚が潜んでいる場所が絞り込めている時に最強のメソッドです。
動き続けているルアーを追い切れない魚や、捕食のタイミングを伺っている魚に対し、「今なら食える!」という隙(すき)を意図的に作ります。
- ハンドルを3〜5回巻いて寄せる
- ピタッと巻くのを止める(2〜3秒)
- 再びゆっくりと巻き始める
- 浮上中や動き出しに全集中する
ルアーを止めた瞬間、またはフラ〜っと水面へ浮上するアクションにバイトが集中します。下から突き上げるような激しい捕食シーンが見られるのも、この使い方の醍醐味です。
ドリフト(流れに乗せる)
河川でのシーバスゲームにおいて、最も大型の実績が高いテクニックです。
自分から動くのではなく、川の流れに身を任せて流される「瀕死のベイト」を演出します。特に落ち鮎シーズンや、イナッコが流されている状況では独壇場となります。
- 上流側(アップクロス)に投げる
- 糸ふけを取る程度にリールを巻く
- ルアーの頭を上流に向けて流す
- ターン地点でのバイトに備える
110Fの絶妙な浮力設定により、流れを受けるだけで勝手にアクションします。ルアーが下流へ向きを変える(Uターンする)瞬間に「ドカン!」と水面が割れることが多いです。
バーストアッパー 110Fのインプレまとめ
ここまで、ダイワの「バーストアッパー 110F」について、スペックから具体的な使い方まで詳しく解説してきました。
最後に、このルアーがあなたの釣りにどのような革命をもたらすか、要点を整理します。
- 絶妙なサイズ感:140mmでは大きく、80mmでは弱い状況を打破する「110mm」という黄金比。
- 誰でも釣れる操作性:難しい技術は不要。「ただ巻き」だけでオートマチックに魚を誘い出します。
- 水面直下の支配者:トップに出きらない魚を、水面一枚下のレンジで確実に食わせます。
- 攻撃的アピール:スプラッシュ、サウンド、引き波の3要素で、広範囲の魚に気づかせます。
「水面直下を攻略したいけれど、どのルアーを使えばいいかわからない」「トップウォーターは楽しいけれど、誤爆ばかりで悔しい思いをしている」……もしあなたがそう感じているなら、バーストアッパー110Fは間違いなくその悩みを解決してくれる「切り札」になります。
ボックスに一つ忍ばせておくだけで、今まで諦めていた魚が獲れるようになるはずです。ぜひ次の釣行で、その圧倒的な破壊力を体感してください。


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